DEMソルバーによるスリット式砂防ダムの計算
1. はじめに
スリット式の砂防ダムは、大規模な災害を引き起こす確率の高い大きな岩石等の障害物を、選択的に遮蔽することができます。水や砂利等は隙間から排斥されるため、長い期間砂防ダムとしての機能を保持する事が期待できます。
個別要素法(DEM)ソルバーであるEDEMは、球体だけでなく、様々な形状・大きさ・材質の異なる粒子を同時に扱うことができます。また、粒子が構造物に衝突する事によって発生する応力も確認する事ができます。
2. サンプルアニメーション
以下に示すアニメーションは、岩石や倒木をDEM粒子として再現した計算事例です。それぞれのDEM粒子には、反発計算に必要なパラメータとしてヤング率、ポアソン比、摩擦係数、反発係数等を定義することができます。
3. まとめ
EDEMを利用することで、岩石や倒木の重量、ダム形状、地面の傾斜等の様々な計算条件を簡単に変更することができます。実際に実験を行う作業時間に比べ、作業コストを大幅に削減することができます。ダム性能の改善検討に活用することができます。
