Altair Inspire Formを用いたTBロゴのプレス成形事例

Altair Inspire Formを用いたTBロゴのプレス成形事例

解析概要
Altair Inspire Formは、直観的なGUI操作でプレス成形のシミュレーションができるソフトウェアです。本事例では、Altair Inspire Formを利用してTBロゴ形状のプレス加工の解析を行い、FLD(成形限界線図)にて「われ」と「しわ」を確認します。

解析モデル
解析モデルを図1に示します。ダイのストローク速度を5000 mm/s、ブランクの厚さを0.8 mmとします。ホルダー荷重については、ケースごとに異なる値を設定します。ケース①では300 kN、ケース②では600 kN、ケース③では1200 kNとします。


FLD(成形限界線図)コンター図
各ケースのFLDコンター図を図2に示します。FLD(コンター図右下のグラフ)は、各要素のひずみ状態がプロットされています。われやすい場所は赤色、しわが発生しやすい場所はピンク色で示されます。FLD上での色分けが、FLDコンター図にも反映されます。ケース①はホルダー荷重が小さいため、ピンク色の領域で「しわ」の発生が予想されます。ケース③はホルダー荷重が大きく中心部への材料の流入量が少ないため、赤色の領域で「われ」の発生が予想されます。ケース②はホルダー荷重が丁度良く「われ」も「しわ」も発生していません。


ケース②のアニメーション
「われ」も「しわ」も発生しなかったケース②のFLDコンター図のアニメーションを以下に示します。

 

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