● 解析対象
半球型ルネベルグレンズアンテナの解析事例です。ルネベルグレンズアンテナは従来型のパラボラアンテナと比較して多くの利点があります。
● 形 状
半径0.7m、9層の半球型ルネベルグレンズアンテナを図1、図2に示します。
図1 半球型ルネベルグレンズアンテナ 外形図
図2 9層の半球型ルネベルグレンズアンテナ
TE11モードが5GHzである円形導波管を1次放射器とし、それを半球表面上(φ=0°,θ=50°)に設置しています。
ルネベルグレンズ各層の比誘電率は右の通りです。
● 解析結果
解析結果を図3、4、5に示します。
図3 φ=0°における指向性利得
図4 電場パターン
図5 Y=0平面における電場(実部)
● コメント
- このモデルの解析では516,909の未知数を要します。そのため、モーメント法では解を求めることができません。この解析ではFFT法を使用しています。
- 図5から、導波管の場がレンズを通すことによって平面波に変わっている様子がわかります。
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