OpenFOAM機能追加 凝固・融解モデル

OpenFOAM機能追加 凝固・融解モデル

OpenFOAM機能追加 凝固・融解モデル

※ OpenFOAM:世界中の有志によって開発されたオープンソースCFD(数値流体力学)ソフトウェア。オープンソースLinux同様、GNU General Public Licenseに準拠したフリーソフトで、ユーザはOpenFOAM財団から無料ダウンロードして使用・改変・商利用できる。ドキュメントは未整備。





凝固・融解を伴う自由表面解析ソルバー

OpenFOAMの2相流解析ソルバーであるinterFoamに濃度場と温度場の解析機能を追加したことで、凝固・融解解析が可能になりました。凝固・融解解析にはエンタルピー法を用いています。

凝固・融解解析機能では液体と固体の相変化を取り扱うことができます。例えば、以下は水が相変化して凍る様子を示すアニメーションです。


 この解析では自然対流が発生するため、水の体積膨張率を温度に依存した形で考慮する必要があります。本ソルバーでは体積膨張率の温度依存性をスイッチ一つで自動に行えるようにしています。

本ソルバーでは自由表面解析と凝固・融解解析が同時に扱え、鋳造や溶接のプロセスを解析することができます。各解析機能は設定ファイルに記述することで簡単に機能オン・オフが切り替えられます。



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