CAE解析業務 基礎講座[3] ~ ファイルの一括削除 ~
CAE解析業務 基礎講座では、はじめてCAE解析を担当する方に、業務に役立つヒントやテクニックを紹介します。
前回に引き続き、コマンドプロンプトの活用方法を紹介します。
第3回 ファイルの一括削除
多くのCAEソフトでは、計算を実行すると沢山のファイルが作業フォルダ内に生成されます。プロジェクトが継続している間はすべてのファイルを残しておいた方が安全ですが、プロジェクト終了後は必要なものだけを残し、不要なファイルを整理してディスク使用量を減らす必要が生じることと思います。このとき、作業フォルダを一つ一つ開き、不要なファイルを選択して削除していると、無視できない作業時間がかかってしまいます。
このような場合、コマンドプロンプトで不要なファイルを一括削除します。注意点は、コマンドプロンプトで削除したファイルはディスクから直接消去され、復元できません。ゴミ箱に移動されるのではないため、間違って削除しないよう注意してください。
ファイル一括削除の手順
例として、Cドライブ直下にあるtempフォルダの中に、複数個のフォルダがあるものとし、各フォルダ内の拡張子が.abcのファイルだけを一括削除します(再帰的に削除)。
1. スタートメニュー > windows管理ツール > コマンドプロンプト をクリックします
(もしくは、「ファイル名を指定して実行」からcmdと入力します)
2. cdコマンドで、削除したいファイルがある親フォルダに移動します
3. delコマンドでファイルを一括削除します
なお、ヘルプは、>help コマンド名で確認できます。
例)>help del
先にも述べましたが、この方法で削除すると元に戻せなくなります。一括削除は自己責任のもとに、十分注意して作業してください。
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