SIGBLOW-SIGFORM Meeting 参加レポート
2020年6月、カナダNRC SIGBLOW R&Dチームが主催する SIGBLOW コンソーシアム会員向けオンラインミーティングに参加しました。当オンラインミーティングは6月16日、17日、18日の3日間にわたって計画され、初日と二日目は 62nd SIGBLOW and 46th SIGFORM Joint Meeting が、最終日は 9th SIGSuBM Consortium Meeting が行われました。
初日は、現在 SIGBLOW R&Dチームが取り組んでいる研究活動報告と、この春リリースされた Ver9.7と、新しいGUIを備えた次期 BlowView 10が紹介されました。
SIGBLOW 研究活動報告
ここでは以下の8つの活動が報告されました。
1:最適化インターフェース改良
2:最適化アルゴリズムの改良
3:新規要素モデルの開発
4:Swellモデルの改良
5:繊維入り樹脂への対応
6:BlowVIew10(新規GUI)の開発
7:関連インターフェスの充実
8:SIGBLOWメンバーへのサポート充実
既にリリースされている最適化機能に関し、ユーザ・インターフェースの改良や最適化アルゴリズムの見直しなど、業務適用を想定した改善が進められていると報告がありました。また、ソルバーでは解析精度向上を目指し、計算に利用できる要素モデルや材料特性などの開発が進められていると報告がありました。
Ver9.7と BlowView10
Ver9.7ではSBMでプリフォームの位置情報が結果出力されるようになります(下図) 。
&emspSimulation Managerによって、従来はプロジェクト単位で計算を実行していたものが、異なるプロジェクトファイルの計算を統合管理できるようになります(下図)。
BlowView10では、GUIが刷新されます(下図) 。
次期バージョン新機能
二日目は、次期バージョンの新機能と、現在開発が進められている新しい最適化機能のデモンストレーションでした。
次期バージョン BlowView10.3では新規機能として、自動レポート機能、パラメトリック解析機能、SolidWorksにSTL形式のCADデータをPatran形式に変換するマクロが追加されます。
また、スウェル効果を考慮した最適化計算が可能となり、最適解を得るまでの収束計算が改善されます。
最終日は、サクションブロー解析(SuBM)の実験型での検証結果報告と、サクションブロー解析モジュールのデモンストレーションが行われました。
※ 当社はサクションブロー解析のサブグループに登録していないため、割愛します。
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