SMiRT26参加レポート

SMiRT26参加レポート

SMiRT26参加レポート

第26回 Structural Mechanics in Reactor Technology (SMiRT26)にて、地盤―建屋相互作用を考慮した非線形地震応答解析に関する特別セッションを開催しました。





SMiRT26への参加

 SMiRTは50年の歴史を持つ国際会議で、2年に1度開催され、原子力発電所の設計開発に携わる世界中の研究者や技術者が参加します。会場はアジア、ヨーロッパ、アメリカが持ち回りで担当し、今回はドイツ Kongress Hotel Potsdamで2022年7月10日から6日間の日程で開催されました。本来は2021年に開催される予定でしたが、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響により1年延期され、2022年の開催となりました。



特別セッション

 今回のSMiRTでは、清水建設株式会社様、株式会社竹中工務店様のご協力のもと、ACS SASSI開発元のG.P Technologies社とともに特別セッション“Nonlinear Seismic SSI Analysis Based on Best Engineering Practices in US and Japan”を企画しました。本セッションでは、ACS SASSIに実装した日本の原子力耐震規格に準じた非線形解析機能の紹介、従来手法との解析結果の比較による妥当性検証の報告、実際の原子炉建屋と同等の詳細モデルを使った解析についての発表がありました。当社は、清水建設様とG.P Technologies社と共著で4件の論文を投稿し、竹中工務店様の論文にもACS SASSIの解析パートで一部ご協力させていただきました。







本セッションの詳細は以下のページに詳しく記述しています。

SMiRT26 発表内容(テラバイトHP イベント案内)

 同時間帯には他の有力なセッションが複数あったにもかかわらず、本セッションに多くの方に参加していただくことができました。感謝申し上げます。


会議場の様子

 日本では屋内でのマスク着用やソーシャルディスタンスの意識が徹底されていますが、会議場ではマスクなしのコミュニケーションが普通に行われており、ビュッフェ形式の昼食が用意されるなど、日本ではしばらく見られそうもない光景が広がっていました。そんな中で、日本人参加者は、帰国時のPCR検査が義務付けられているからかマスクを着用している方が多く見られました。

 今年はSMiRT国際会議が始まって50周年にあたり、全体セッションで歴史を振り返る講演や歴代のSMiRT開催責任者と功労者を称える講演が多々見られました。会議5日目のバンケットはサーカス・テントのような会場で行われ、多くの参加者がプロのミュージシャンによるコンサートを観ながら食事を楽しんでいました。



 会議場の風景などの写真は SMiRT公式Webサイトのギャラリーのページに掲載されています。
公式Webサイト写真ギャラリー:Day 5 – Thursday | Gallery (smirt26.com)



 次回のSMiRTは2024年3月に横浜で開催されます。当社からも多くの成果発表ができるようにしたいと思います。




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