立木の倒伏解析

立木の倒伏解析

これは立木の倒伏解析の事例です。立木の切れ込み部分に、クサビを模したシェル(赤)を挿入し、そのシェルを持ち上げて立木を倒伏させる解析を行っています。切れ込み部分の残存部(ツル)の要素が、倒伏に伴い破断する様子を動画の右側で確認することができます。

 

LS-DYNAには、木材専用の材料キーワードであるMAT_WOODがあり、これを使用することで直交異方性(剛性、降伏関数、ダメージ)、引張・圧縮時の非線形特性、要素破断を考慮した解析が可能です。また、開発元が材料試験データを基に作成したパラメータプリセットも用意されており、剛性、降伏、異方性、ダメージに関する設定が簡便に行えます。使用できる材質としては、建築や家具材に利用されるサザンパイン材および米松が含まれています。さらに、ユーザーが独自に用意したパラメータの設定も可能です。MAT_WOODを用いることで、立木の倒伏解析に加え、木材建築や家具構造の評価も高精度に行うことができます。

MAT_WOODの特徴

剛性・降伏関数・ダメージ関数について
直交異方性(繊維方向・繊維直交方向)を考慮可能
引張・圧縮の非線形特性を考慮可能
ダメージを考慮した要素破断を考慮可能
サザンパイン材と米松のパラメータプリセットが利用可能

 

 

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