解析概要
高温の金属管に冷水を流し、冷却します。熱-流体-構造の連成問題として解析します。ソルバーはMPPDYNAのR10.1.0倍精度版を使用し、16cpuで並列計算します。
解析概要
モデルおよび境界条件を図1に示します。
主要キーワード
流体解析のインプットには*ICFDキーワード を使用します。主要なものを以下に示します。
*ICFD_BOUNDARY_FSI :
流体-構造の連成境界を指定します。
*ICFD_CONTROL_FSI :
流体-構造連成解析のデフォルト値を設定します。 (*ICFD_BOUNDARY_FSIを定義する為に必要となります。)
*ICFD_BOUNDARY_CONJ_HEAT :
流体-構造の連成境界において、固体との熱交換をおこないます。
その他*CONTROL_SOLUTION,soln=2を入力し、熱-構造連成 解析を設定しています。
解析結果
金属管が冷却され、温度が低下しています。冷却水は、流れながら金属管の熱を吸収するため、下流に向かって温度が高くなります。また、固体に接する 面の温度が、内側より高くなります。最終状態では、金属管の温度は流体の温度(283.15[K])に近くなります。