R11でS-ALEのメッシュトリム機能が追加されています。 「ALE及びS-ALEによる水入りボトル落下解析」(※1)のCase2の解析モデルにて、メッシュトリム機能を使用した事例を紹介します。
※1 https://www.terrabyte.co.jp/lsdyna/exe-dyna/dyna-sample48.htm
S-ALEのメッシュ生成状態
メッシュトリム機能のキーワード
*ALE_STRUCTURED_MESH_TRIM
Card 1 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
Variable | MSHID | OPTION | OPER | FLIP | E1 | E2 | E3 | E4 |
S-ALE MeshのID |
トリム方法 を指定 |
0:トリム | トリム方向 の指定 |
OPTIONによって設定 | ||||
例 | 1 | PARTSET | 0 | 1 | 3 | 30.0 |
例では、シェル要素のパートセットID=3(ボトル)に対して、30mm外側の範囲を超えるメッシュをトリムしています。
解析結果
※計算機環境:倍精度版、MPP 16並列
Version | R10.1.0 | R11.0.0 | R11.0.0 |
メッシュトリム | なし | なし | あり |
計算時間 | 10161秒(約2時間50分) | 9101秒(約2時間32分) | 5850秒(約1時間38分) |
挙動 (最終時刻) |
R11.0.0では、R10.1.0に対して計算時間が約10%減少し、メッシュトリム機能を使用することにより、
さらに約35%減少しています。
バージョンの違いやトリム機能の使用により、挙動や漏れ量などに大きな違いは見られません。
メッシュトリム機能を使用することにより、結果に大きな影響を与えることなく、計算時間を大幅に短縮することが期待できます。