CAEメールニュース（No.2011-2）
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┃CAEメールニュース（No.2011-2） 2011.2.21┃
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Terrabyte Co.,Ltd.
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【1】今月のトピック
╋樹脂流動解析ソフト｢Simpoe｣半額キャンペーンのお知らせ
╋熱硬化性樹脂流動解析ソフトウェア「NEPTAS」新機能の紹介
【2】CAE技術情報
╋マイクロメータ系の流れ－その2．特徴
【3】CAEセミナー・イベント情報
【4】エッセイ
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└■ 樹脂流動解析ソフト｢Simpoe｣半額キャンペーンのお知らせ————————
2011年3月31日まで、｢Simpoe｣半額キャンペーン実施中！
Simpoe樹脂流動解析ソフトウェアの商品ラインナップに、
新たにSimpoEdge（シーメンスPLM製Solid Edge一体型ソフト）と
SimpoePro（PTC製Creo Elements/Pro 一体型ソフト、旧称 Pro/ENGINEER）が加わりまし
た。当社では２製品の新発売を記念して、「Simpoe基本パック半額キャンペーン」を
実施中です。ぜひご活用くださいませ。
キャンペーン詳細ご希望の方は当社ホームページからお申し込みください。
http://www.terrabyte.co.jp/Simpoe/simpoe_Campaign.htm
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└■ 熱硬化性樹脂流動解析ソフトウェア「NEPTAS」新機能の紹介———————-
「NEPTAS」最新バージョン4月リリース予定！
●現在開発を進めておりますNEPTASの新機能について、樹脂に配合する繊維の配向性計算
機能の概略をお知らせします。
□【繊維の配向性計算機能】——————————————————–
樹脂に配合された繊維の配向性を樹脂流動計算で計算することが可能となります。従って
樹脂硬化後の製品においては、繊維配向を考慮した構造解析が可能となります。
NEPTASでは配向性を考慮した「異方性」の弾性パラメータを決定し、インターフェースプ
ログラムを介し、構造解析ソルバーにデータを引き渡します。
本機能による解析の手順は以下のようになります。
(1)ファイバについてのGUIデータ設定項目
・流入境界での配向条件設定（ランダム or 流入面垂直配向）
・ファイバ物性平均アスペクト比、密度、ポアソン比、線膨張係数、弾性率
・樹脂中のファイバ体積百分率
・樹脂のポアソン比
(2)ファイバ計算モード有無を選択してFLOW-3D入力データを出力する。
(3)FLOW-3Dでは上記の計算条件により、繊維の配向性を考慮した樹脂流動解析および樹脂
のゲル化後の解析を行います。
(4)上記の計算終了後、インターフェースプログラム（GUI機能を有す）により、樹脂固化
後の異方性弾性パラメータを算定し、構造解析用のデータを出力します。
(5)上記のデータにより構造解析を実施し、最終製品の変形、強度等を算出します。
＊構造解析プログラムについては、現在、以下の製品が対象となります。
LS-DYNA 、ABAQUS、NASTRAN、ANSYS
熱硬化性樹脂流動解析ソフト｢NEPTAS｣詳細
→ http://www.terrabyte.co.jp/NEPTAS/neptas-1.htm
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└■ CAE技術情報 「マイクロメータ系の流れ－その2．特徴」————————
一般にマイクロメータ系においては、運動方程式の慣性項と粘性項の比として評価され
る無次元数であるレイノルズ数は1より小さい値をとります。代表的な例として
直径R＝10マイクロメートルの細管を、動粘性係数ｖ＝10＾(－6) m^2/s の水が、
流速U＝0.01 m/s で流れているとすると、Re＝RU/v＝0.1 となります。したがって、この
ような系では慣性力を無視することができ、また物体力である重力も粘性力のような表面
力に比べると無視することができるので、流体の運動方程式における支配的な項は粘性項
と圧力項になります。すなわち、マイクロメータ系における流体の運動はストークス方程
式で表されることになります。このような流れにおいて、代表長さをL、流速をU、粘性係
数をu、圧力差をdpとすると、この方程式における粘性項はuU/L^2、圧力項はdp/Lのオー
ダで評価されますのでU～dpL/uの関係が成り立ち、圧力差dｐが一定の場合、流速Uは系の
代表長さLに比例することになります。
ここでマイクロメータ系において、細管中を流れている液体中を小気泡あるいは混合し
ない小液滴が一緒に流れる場合を考えてみます。このとき、気-液あるいは液-液界面には
表面張力が生じ、小気泡や小液滴の運動はこれらに作用する表面張力と粘性応力に影響さ
れます。小気泡や小液滴の代表長さをL、流速をU、粘性係数をu、表面張力をｓとすると、
粘性応力のオーダはu(U/L)L^2=uLU、表面張力のオーダはsLで評価されます。そこで粘性
応力と表面張力の比をとると、無次元数Ca＝uU/sが得られますが、これをキャピラリー数
と呼びます。流速Uは上述のように系の代表長さLに比例しますので、キャピラリー数もマ
イクロメータ系の代表長さLに比例することになります。すなわち、一般にこのような系
ではキャピラリー数は小さくなり、これは表面張力の影響が粘性力の影響に比べて卓越す
ることを意味しています。
例として、細管を流れるキャリア流体中に混合しないサンプル流体を継ぎ手から注入し
てこれを分散させることを考えてみます。キャリア流体の流量とサンプル流体の流量の比
を固定してキャピラリー数Caを変化させます(両流体の流量を変えることにより)。Caが小
さい時には表面張力の影響が大きく、サンプル流体が継ぎ手から注入されるやいなや、同
じサイズの液滴が等間隔で形成されて運ばれていきます。Caを少し大きくすると、粘性力
の影響が増し、液滴の形成される位置は継ぎ手から少し離れ、液滴のサイズと間隔が少し
小さくなります。さらにCaを大きくすると、さらに粘性力の影響が大きくなることにより、
液滴が形成される前に、継ぎ手から2つの流体が両側に分離した層流がしばらく続き、そ
の後液滴が形成されますが、そのサイズと間隔はさらに小さくなります。
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└■ CAEセミナー・イベント情報—————————————————-
当社では解析ソフトをより有効にご活用いただくことを目的とし、各種セミナーを開催い
たしております。各ソフトの操作性や機能をご確認いただく場として、お気軽にお申し込
みください。
□ 非線形構造解析ソフト「LS-DYNA」技術セミナー
「衝撃解析とゴム材料」（2/24 東京）
「有限要素法入門と衝撃・落下解析」（3/24 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/lsdyna/LS-DYNA_seminar1.htm
□ 熱硬化性樹脂流動解析ソフト「NEPTAS」紹介セミナー （3/8 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/NEPTAS/semi.htm
□ LS-DYNA用プリポスト「eta/VPG」紹介セミナー＆体験解析ワークショップ（3/9 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/VPG/VPG-seminar1.htm
□ 設計者のための熱流体解析ソフト「FloEFDシリーズ」
紹介セミナー＆無料体験ワークショップ （3/10 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/FloEFD/EFD-seminar1.htm
□ 鋳造/湯流れ凝固解析ソフト「FLOW-3D CAST」紹介セミナー (3/11 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/FLOW-3DCast/flow3dCast-seminar1.htm
□ 「基礎構造講座」
・「振動工学の基礎」（3/15・16 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/seminar/strcture_semi.htm
□ ハイエンド自由表面解析ソフトウェア「FLOW-3D」紹介セミナー (3/17 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/FLOW-3D/flow3d-seminar1.htm
□ 電磁界解析ソフト「IES 電磁界ソフトウェア」 無料体験セミナー (4/6 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/IES/IES-seminar1.htm
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└■ エッセイ「カナダ訪問記」—————————————————–
先日、カナダのIntegrated Engineering Software社を訪問し、電磁界解析ソフトウェア
のワークショップに参加してきました。開発者から直接ソフトウェアのTIPSや開発状況を
聞き、交流を深めて、充実した訪問でしたが、現地での生活には大変苦労しました。
冬のカナダ（特に内陸）は聞きしに勝る極寒の地でした。着いた日は最低気温が零下30℃、
最高気温が零下20℃。夕食のためホテルから5分間歩いただけで、死を身近に感じること
が出来ました。息を吸い込むと空気があまりに冷たいせいか、咳ごんでしまいます。
防寒対策はしたつもりでしたが、それでもすぐに足先が冷たくなりました。レストランで
鏡を見ると、頬がリンゴのように真っ赤に膨れています。午後6時過ぎでしたでしょうか、
道は誰一人歩いていませんでした。
また、苦労したのは現地での食事です。レストランでは大量の料理が出てきます。付け合
せはたいていポテトですが、まさに山盛。それだけでおなか一杯ですが、加えてハンバー
ガーのでかい事、ステーキの分厚い事…。ここならと入ったアジアンレストランでは、出
てきた料理を1/3くらいしか食べられず、勿体無いやら悪いやら…。
英語も全く得意ではないため日常会話でも疲れましたし、チップもいつ上げたらいいのか
分からなかったり、何から何まで戸惑いっ放しでした。
それでも、迎えてくれたI社の手厚いもてなしや、一緒に参加したインドのディストリ
ビュータとの交流に助けられ、無事に日程を消化してきました。これから少しずつでも、
ユーザーに還元していければと思います。
それにしても、海外に行くたびに「日本最高！」と思ってしまいます。まだまだ修行が足
りないようです。
K.Murayama
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└■ 購読者アンケート ————————————————————
購読者様へCAEメールニュースについてのアンケートをお願いしております。
ぜひご協力ください。
http://www.terrabyte.co.jp/example/mailnews/mailnews_anq.htm
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━━━＜編集後記＞━━━━━━━━━━………………‥‥‥‥・・・・・・ ・ ・ ・
春眠暁を・・・という季節には早いですが、最近とっても良く眠れます。普段は寝つきが悪
く不眠症な自分としては良い事なのですが、朝起きるのが余計に辛い気がするのは不思議で
す。ひとまず眠れるうちは夜更かしはしないようにしたいと思います。
E.Ikeda
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