CAEメールニュース（No.2012-10）
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┃CAEメールニュース（No.2012-10） 2012.10.22┃
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Terrabyte Co.,Ltd.
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【1】今月のトピック
╋プラスチック射出成形シミュレーションソフト
「Simpoe-Mold 2012 R1.0」リリースのお知らせ
【2】CAE技術情報
╋プラスチック成形とCAE-その20.熱硬化性樹脂のレオロジー(2)
【3】CAEセミナー・イベント情報
【4】エッセイ
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└■ プラスチック射出成形シミュレーションソフト「Simpoe-Mold 2012 R1.0」リリース
のお知らせ
全世界で3,000シートの出荷実績を誇る樹脂流動解析ソフト、Simpoeシリーズの最新
バージョン 2012 R1.0 が9月にリリースされました。
2012 R1.0 では主に以下の機能が強化され、利便性が向上しています。
Simpoe-Moldはプラスチック射出成形の各工程（充填，保圧，冷却，そり）をPC上で解析
し、成形品の外観不良や寸法精度不良の発生箇所が予測可能なプラスチック射出成形シ
ミュレーションソフトです。
使用される樹脂と成形機をデータベースで選択する簡易設定に留まらず、実際の成形条件
と同じ条件を専用のメニュー画面から設定することも可能です。
□ Simpoe-Mold 2012 R1.0新機能 ————————————————–
●ヘキサメッシュ 修正機能
・曲率部分もヘキサメッシュで形状近似するように自動修正します。
・曲率とメッシュサイズに合わせてヘキサメッシュに分割します。
●グラフィック機能の向上
・数100万要素のソリッドモデルを移動・回転しても、描画が高速に処理されます。
●充填容易性 表示
・圧力を高くしないと充填できない箇所を赤色で表示します。
●マルチゲート 充填寄与 表示
・それぞれのゲートから樹脂がどのくらい充填されるかを色別に表示します。
●充填終了時のひけ予測
・成形品の充填終了時の収縮量を評価して、ひけの発生位置を予測します。
●そり変形解析ソルバの改良
・Eスタイルのそり変形解析ソルバが、ひずみ増分を考慮するように改良されました。
詳細はホームページからご確認ください。
http://www.terrabyte.co.jp/Simpoe/simpoe_7.htm
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─ Simpoe-Mold 機能限定版 フリーダウンロードサービスのお知らせ ──
フローパターンのみ出力できるSimpoe-Moldの機能限定版を2012年12月末まで、ご利用い
ただけます。
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└■ CAE技術情報「プラスチック成形とCAE-その20.熱硬化性樹脂のレオロジー(2)」
熱可塑性樹脂ですと反応の進行による粘度変化は起きませんので、装置内の樹脂が所定
温度になるまで待って粘度測定を行えば、等温状態での特性の検討ができます。しかし、
熱硬化性樹脂で非常に反応の進行が早い半導体封止材のような場合、成形温度に近い条件
に放置しますと、一定温度に達する時刻ではゲル化してしまい、測定不能ということも起
きます。このように熱硬化性樹脂での粘度測定は非常に難しい点があります。
熱硬化性樹脂用のCAEに用いられる粘度パラメータを採取するための「等温実験」と
「昇温実験」の二つを考えてみたいと思います。まず、「等温実験」ですが、これは反応
の進行がゆるやかな場合に可能となります。この条件では、一定温度に達するまでの時間
はゲル化時間に比べて非常に短いので、指数関数的に増加する粘度が測定でき、最初の時
刻の粘度をその温度での初期粘度、ゲル化した時刻をその温度でのゲル化時間とみなすこ
とができます。設定温度を変えれば初期粘度の温度依存性が分りますし、せん断速度を変
えればその依存性も式にできます。「等温実験」は実成形でゲル化までの時間が非常に長
い樹脂の場合に可能です。半導体封止材のときは、粘度測定の温度を低くすると「等温実
験」に近い状態が得られます。等温実験のメリットは実験データのグラフから直接粘度パ
ラメータの値が推定できることです。
一方、「昇温実験」は室温から温度を上げながら粘度測定を行う方法です。この場合は、
反応の速い樹脂でも各時刻での温度と粘度の関係が連続的に得られます。熱硬化性樹脂で
は前回述べた放物線の形の粘度変化となります。せん断速度も同時に変えられます。これ
は装置としては「コーンプレート型の回転粘度計」が適しています。この方法ですと、
「等温実験」のデータのようにグラフから直接パラメータの値の推定はできませんので、
カーブフィッティングソフトを用いて各粘度式モデルで誤差が最小になるようにパラメー
タの値を算出します。このメリットはどの樹脂でも少ない実験回数でパラメータの値が出
てくることです。しかし、実験に不正確な要素があると、パラメータの値もそれに影響さ
れますので、再現性のある実験かどうかを確かめることが大切です。
粘度式を構築する際にもっとも重要なのは、「ゲル化時間」のデータです。これは粘度
測定とは別に熱板の上で温度とゲル化時間の関係を求めておくことも可能です。ゲル化時
間の温度依存性は一番簡単で精度よく求められ、また、CAE流動解析でも精度にもっとも
影響します。ゲル化時間については、色々な各種測定装置でも出てきますので、どの測定
でも温度依存性に矛盾がないか確認しておくことが重要です。これがしっかりしていると、
「等温実験」、「昇温実験」で求めたパラメータの値の検証がより確実にできます。
弊社CAEソフトNEPTASでは、「等温実験」と「昇温実験」どちらのデータでもパラメー
タの値を自動算出する機能のGUIが整っています。なお、粘度式中に反応率を含むモデル
では反応速度モデル式との組み合わせが必用ですので、次回はこのご説明をしたいと思い
ます。
●参考資料
1) 佐伯準一、日出勝利、大木慎一, “熱硬化性樹脂CAE用パラメータ自動設定機能の開
発”,成形加工学会第21回年次大会 (2010年6月)
2) 日出勝利、大木慎一、佐伯準一,”熱硬化性樹脂の3次元CAE解析”,第23回計算力学講
演会(2010年9月)
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└■ CAEセミナー・イベント情報—————————————————-
当社では解析ソフトをより有効にご活用いただくことを目的とし、各種セミナーを開催い
たしております。各ソフトの操作性や機能をご確認いただく場として、お気軽にお申し込
みください。
□ ブロー成形・樹脂シート熱成形プロセス解析ソフトウェア
「BlowView」/「FormView」紹介セミナー （10/30・11/28 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/BlowView/seminar1.htm
□ 熱硬化性樹脂流動解析ソフト「NEPTAS」紹介セミナー （11/6 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/NEPTAS/semi.htm
□ 設計者のための熱流体解析ソフト「FloEFDシリーズ」
紹介セミナー＆無料体験ワークショップ （11/8 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/FloEFD/EFD-seminar1.htm
□ 鋳造/湯流れ凝固解析ソフト「FLOW-3D CAST」紹介セミナー (11/9 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/FLOW-3DCast/flow3dCast-seminar1.htm
□ プラスチック射出成形シミュレーション「Simpoe-Mold」
紹介セミナー＆体験ワークショップ （11/13 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/Simpoe/Simpoe_seminar1.htm
□ ハイエンド自由表面解析ソフトウェア「FLOW-3D」紹介セミナー (11/15 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/FLOW-3D/flow3d-seminar1.htm
□ 「基礎構造講座」
・「構造力学の基礎」（11/20・21 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/seminar/strcture_semi.htm
□ 非線形構造解析ソフト「LS-DYNA」技術セミナー
・「LS-DYNAの有限要素法基礎知識」（11/22 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/lsdyna/LS-DYNA_seminar1.htm
□ 統合CAEツール「HyperWorks」最適化セミナー （11/30 東京）
http://www.terrabyte.co.jp/Hyper/HyperWorks-seminar.htm
□ 電磁界解析ソフト「INTEGRATED 電磁界ソフトウェア」 無料体験セミナー (12/5 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/IES/IES-seminar1.htm
□ 非線形構造解析ソフト「LS-DYNA」操作セミナー （12/6 東京）
※LS-DYNAユーザ様対象のセミナーです。
http://www.terrabyte.co.jp/lsdyna/LS-DYNA_seminarN.htm
□ LS-DYNAプリポストプロセッサ「Jvision」操作セミナー （12/25 東京）
※Jvision/LS-DYNAユーザ様対象のセミナーです。
http://www.terrabyte.co.jp/Jvision/Jvision_semi.htm
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└■ エッセイ「秋の夜長 音楽の調べ」———————————————
趣味の多様性、個性の尊重などど言われている現代においても、全く理解される気配の
ない文化の一つ Heavy Metal。しかし、実は、日本は世界でも有数のHeavy Metal消費国っ
てことご存じですか？どんなにオシャレに着飾り、流行のMusicを聞き、スマホ片手に街
を颯爽と歩いていても、私もアナタもHeavyMetal大国の住人なのです。どうです、ショッ
クでしょ？
そんなことを象徴するかのように、今年も日本が誇るHeavyMetalフェス【LOUD PARK2012】
の季節になりました。今月末、埼玉県で開催されます。世界中から人気Bandが集結し、熱
い演奏をしてくれます。HeavyMetal大国の住人としては興味そそられませんか？
さぁ、Black Leatherに身を包み、埼玉でコブシを振り上げましょう!!Stay Metal!！
N.Endo
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└■ 購読者アンケート ————————————————————
購読者様へCAEメールニュースについてのアンケートをお願いしております。
ぜひご協力ください。
http://www.terrabyte.co.jp/example/mailnews/mailnews_sformmail.php
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━━━＜編集後記＞━━━━━━━━━━………………‥‥‥‥・・・・・・ ・ ・ ・ ・
今、自宅マンションのエレベーターが工事をしています。まだ使用できるのですが1週間終日
停止してしまう期間があり、なにせ家は11階なものでちょっと憂鬱なこのごろです。。。
仕方ない事なので、日ごろの運動不足解消と思いがんばります。
E.Ikeda
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