セミナー趣旨:
Anybodyモデルは、剛体リンクでありながら精緻な人体モデルが構築されています。しかしながら、モデルは健常者を想定して構築されているため、医療分野における、特定の患者様向けに解析を行う場合には、その疾患状態や治療状態など,固有身体情報に合わせた人体モデルのカスタマイズが必要になります。
本セミナーでは、 ①OA(変形性膝関節症) 患者の歩行解析、②膝詳細モデルを用いたインプラント患者の解析、③特定筋の欠落・機能低下もしくは四肢の欠落を模擬した解析、④腰椎および頚椎モデルのアライメントの変更解析、⑤医療画像データ を反映したフィッティング方法 を例に、AnyScriptを用いた人体モデルの変更方法について解説をします。
ユーザ様が、ご自身の解析テーマに合わせ、AnyBody人体モデルをカスタマイズできることを目標とします。また、最後に、ディスカッションの場を設け、ご参加の方々、とりわけ医療分野でのAnyBodyユーザの方々の交流の場としたいと思います。
本セミナーは新型コロナウイルス感染対策で開催を見合わせ、お客様のリクエストに個別対応する形でオンライン開催いたします。開催を希望される方はは「当社へのお問い合わせ」フォームに「AnyBody医療実習セミナー開催希望」と記入してフォーム送信してください。
時 間 | 13:00~17:00(4時間) 予定 |
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会 場 | 株式会社テラバイト セミナールーム 東京都文京区湯島3-10-7 NOVビル5F 【アクセス地図】 TEL : 03-5818-6888 アクセス : 銀座線 末広町駅 4番出口徒歩3分 千代田線 湯島駅5番出口徒歩5分 |
対 象 | AnyBodyユーザ様 ・医療・臨床関連の方(医療機器設計開発従事者、整形関連・リハビリテーション学部、医工連携、理学療法士の方) |
参加費 | 無料 |
定 員 | 4名 (1ユーザ様につきPC1台使用です。) 定員になり次第締め切らせていただきます。 |
テキスト、 使用データ |
当日はテキスト印刷物を配布いたします。 後日、スクリプト電子データをお送りいたします。 【ユーザ様へ】 医療分野:人体モデル活用セミナ資料 |
セミナー内容
①OA(変形性膝関節症) 患者の歩行解析
通常のAnybody人体モデルでは、健常者を想定して、膝関節は1軸回転のヒンジ(蝶番)ジョイントで構成され、内外反の角度はおおよそFTA(femoro-tibial angle)が170°程度で設定されています。そのため、このモデルのままではOA患者様の解析は行えません。本セミナーでは、OA患者様の解析のために、AnyBodyモデルの内反角の調整の方法についてご説明します。
②膝詳細モデルを用いたインプラント患者の解析
AnyBodyの標準サンプルモデルを用い、通常の膝モデルから、精緻なインプラントモデル(回転自由度付加、靭帯付加、大腿~脛骨外・内顆のContact, インプラント設定)への変更過程をご説明します。
③特定筋の欠落・機能低下もしくは四肢の欠落を模擬した解析
何らかの疾患による特定の筋の筋強度の低下、もしくは筋そのものの除外の方法、四肢のセグメントの除外方法について、ご説明します。
④腰椎および頚椎モデルのアライメントの変更解析
通常のAnybody人体モデルでは、頚椎~胸郭間7椎のアライメント、および胸郭~骨盤間の5椎のアライメントは、あるリズム(cerbicalrythm , spine-rythm) にしたがって自動的に規定されます。しかし、被験者様によっては、このアライメント変更の必要がある場合があります。本セミナーではリズムを用いすに、ユーザ様が任意にアライメントを設定する方法について、ご説明いたします。
⑤医療画像データを反映したフィッティング方法
患者様の骨形状のデータ(CT,MRI画像)がある場合、その表面データのSTLファイルを取り込んで、セグメント長・筋起始停止に、被験者様の骨形状を反映する方法をご説明いたします。