機能
1つのライセンスで使えるAltair CFDには、主要なCFDテクノロジーが搭載されています。これにより、業界、専門性、分野に関わらず、あらゆる流体の問題を解決することができます。Altair CFDには、異なる特徴と機能を持つさまざまなソルバーがあります。
汎用ナビエストークス（NS）ソルバー
流れ場、輻射を含む伝熱、乱流現象、非ニュートン流体の挙動など様々な解析機能があります。従来のCFDツールのような解析モデリング作成の難しさがなく、より良い設計を望む企業の信頼に応えます。ロバストで並列効率の高いソルバーで、解析メッシュ品質やトポロジーに関わらず精度の良い結果が得られます。
汎用NSソルバー（Altair®AcuSolve®）の特徴
陰解法ソルバー
Implicit Time Steppingでは、精度を維持しながらより大きな時間ステップを取ることができます。
定常時間進行
多くの問題で100回以下の反復で定常状態の収束に素早く到達し、シミュレーションのスループットが向上します。
最小限のCFL制約
従来のCFL（Courant-Friedrichs-Lewy）パラメータ制約にとらわれることはありません。
空間と時間における2次精度
ソルバーは、1次のシミュレーションでモデルを開始する必要がなく、空間と時間において2次精度を持っています。
長時間の非定常解析
自信を持って熱・流体解析を完了までシミュレート：長時間の非定常解析において比類のない安定性を実現します。
驚異的なスケーラビリティ
大規模な並列マシンを活用したアーキテクチャで、あらゆるシミュレーションのニーズに確実に対応します。
速度と圧力の連成
連成された速度と圧力のシステムを、安定性を維持しながら高速に解くことができます。
メッシュ品質の影響を受けない
メッシュの質が精度や信頼性に影響する他のCFDコードとは異なり、完璧なメッシュは必要ありません。
GPUアクセラレーション
GPUアクセラレーションにより、ローカルで利用可能なリソースを活用でき、スピードがさらに向上します。
粒子法解析（SPH）ソルバー
複雑な運動を伴う形状や、流体自体の大きな変形（スロッシングやミキシング）がある場合に、自由表面または多相流の挙動を予測するために使用されます。GPUに最適化されており、時間を最小限に抑えることができます。
SPH ソルバー（Altair® nanoFluidX®）機能
シンプルなプリプロセス
従来のようなメッシュは必要ありません。形状をインポートし、要素を選択し、粒子を生成するだけで済むため、プリプロセッシングやメッシュが適切であることの検討に余計な時間を割く必要がなくなります。
高密度比の混相流
SPH法を採用したことにより、計算時間を増大させることなく、高密度比の混相流（水と空気など）を難なく扱うことができます。
回転運動
様々な種類の動きを規定できるオプションが組み込まれているため、パワートレイン問題における回転歯車やクランクシャフト、コネクティングロッドなどのシミュレーションも容易です。
一般的な自由表面流れ
パワートレインシステム内のオイルスロッシング、開放環境の自由表面流れ、高加速度下の開放型（または閉鎖型）タンク内流れ、これらと同様の現象をシミュレートできます。
タンクスロッシング
タンクスロッシングのシミュレーションでは、車に極端な加速度が生じるとき（制動時や突然の車線変更時）にタンクや車両にかかる力を正確に評価できます。
剛体の運動
回転運動以外にも、入力ファイルで規定されている要素の軌道を扱うことができます。任意の並進運動をする固体と周囲の流体との相互作用を解析できます。任意の並進運動をする固体と周囲の流体との相互作用を解析できます。
格子ポルツマン法（LBM）ソルバー
乗用車や大型車、建築物や環境の空力特性を超高速で予測するシミュレーションが可能です。非常性の強い空力シミュレーションを1基のサーバーだけで一晩で完了できます。
LBMソルバー（Altair® ultraFluidX®）機能
忠実度の高い外部空気力学シミュレーション
最近の壁モデルと組み合わせた低拡散性LBMの実装は、忠実度の高い過渡的な外部空気力学を提供します。
実際に回転している形状
オーバーセットメッシュ機能により、回転する形状のモデリングが一晩で完了できるようになりました。SPH法を採用したことにより、計算時間を増大させることなく、高密度比の混相流（水と空気など）を難なく扱うことができます。
迅速かつ容易なセットアップ
Altairのプリ処理ツールとシームレスに連携でき、ソルバーの入力デックを直接編集できるため、シミュレーションのセットアップで手間取ることがありません。
ネイティブGPUの実装
ネイティブGPUベースのコードとして、最新GPUの膨大なパワーとメモリ帯域幅を最大に活用しています。
メッシュ生成機能
サーフェスメッシングの要件が低く、パートの交差と貫通を扱えるだけでなく、全自動ボリュームメッシュ生成機能がソルバーに内蔵されているため、風洞実験よりも簡単にパートを交換できます。
効率的な結果分析
強化されたポスト処理機能により、計算の関連領域のみに焦点を当てながら、メモリの消費を削減して関連するシミュレーションデータを抽出することができます。
