「第60回日本交通科学学会 学術講演会」において、以下の発表をおこないます。
会 期 : 2024年9月3日(火)・4日(水)
会 場 : 日本大学理工学部 駿河台キャンパス タワー・スコラ
住所:東京都千代田区神田駿河台1-8-14
主 催 : 一般社団法人日本交通科学学会
公 式 H P : https://jcts60.conv.jp/
【テラバイト発表】 9月3日(火)
「高齢者の緊急ブレーキ操作時における着座姿勢・踏力・関節トルクの関係」
[目的]
高齢者の緊急ブレーキ操作動作を、ヒトの動きと力の関係性を解析できる筋骨格モデル解析を用いることにより分析し、着座姿勢とブレーキペダル操作の関係をバイオメカニクスの観点から説明することを目的とした。
[方法]
対象は、健常男性高齢者7名とし、実験参加者が普段の運転しやすい姿勢となるように設定した自由姿勢、実験者が設定した指示姿勢の2種類の着座姿勢での、緊急ブレーキ操作動作を実施した。緊急ブレーキ操作動作時のヒトの動作データならびにブレーキ踏力を計測し、計測されたデータを用いてAnyBody Modeling System v7.4.4による筋骨格モデル解析を行った。
[結果]
最大ブレーキ踏力・股関節伸展トルク・足関節底屈トルクは、自由姿勢に比較して指示姿勢で有意に高値を示していた。膝関節屈曲トルクは、自由姿勢・指示姿勢間で統計学的に有意な差を認めなかった。
[考察]
指示姿勢では自由姿勢に比較して最大踏力・股関節伸展モーメント・足関節底屈モーメントが有意に高くなることが明らかとなった。
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