JMAG GPUソルバーのベンチマーク結果
概要
- JMAG GPUソルバーを利用し、代表的なモータモデルについてベンチマークを実施する。
- GPUはNVIDIA Tesla V100を1基使用する。Tesla V100による計算速度は、CPUを4コア使用した並列計算と比較する。
計算機環境
- GPUソルバーのベンチマークとして、GPU:NVIDIA TeslaV100を1基、もしくはCPU:Intel(R) Xeon(R) CPU E5-1630 v3(3.70GHz)を4コア使用した場合の計算時間を比較する。
- 使用するJMAGのバージョンは、JMAG-Designer Ver.19.0.01zj 64bit版である。それぞれの計算機の仕様は以下の通りである。
- CPU:Intel Xeon 4コア使用の計算機
CPU:Intel(R) Xeon(R) CPU E5-1630 v3(3.70GHz)
RAM:32GB - GPU:NVIDIA Tesla V100使用の計算機
CPU:Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2630 v4(2.20GHz)
RAM:128GB
ベンチマーク結果
解析モデル①
解析モデル②
解析モデル③
解析モデル④
解析モデル⑤
解析モデル⑥
解析モデル⑦
まとめ
- JMAG GPUソルバーを利用し、代表的なモータモデルについてベンチマークを実施したところ、以下の結果が得られた。
- GPU:NVIDIA TeslaV100は、CPU:Intel(R) Xeon(R) CPU E5-1630 v3(3.70GHz)の4コアと比較して、計算速度が最大で3.35倍高速となった。
- GPUソルバーの解析時間短縮効果が得られやすいモデルは、大規模モデル(100万要素超モデル)であり、小規模モデル(数万要素モデル)や回路との連成があるモデルでは、解析時間短縮効果が得られにくい場合がある。
- MPPだと専用計算機を構築し、運用する必要があるが、GPUワークステーション1台であれば、運用する知識はほとんどいらず手軽に高速化できる。
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